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楽天の会員ランク別人数とランク別別売上

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プラチナ会員以上は全体の数%

基本的に楽天のランク毎の人数やその売上というのは社外秘で一般には公開されていないようですし、基本的には知る方法はないようです。

ところが先日、とある関係者からこれらに関連する興味深いお話を聞く事が出来ました。

2012年9月から楽天の最上位ランク「ダイヤモンド会員」が誕生しましたので、これまで最上位ランクであった「プラチナ会員」は2番目に、元々「プラチナ会員」であった会員の一部は昇格し、一部はステイとなりました。

プラチナ会員の条件はいくつかありますが、ポイントとなるのは「楽天カード所有」でしょう。実際私はプラチナ会員でステイ、楽天カード以外の条件は満たしておりましたので、ここが分かれ目になりました。

さて、このダイヤモンド会員とプラチナ会員をを合わせたいわゆる旧プラチナ会員の割合は全体の数パーセント、10%未満の1桁代しか存在しないそうです。

ところが、この数パーセントの会員が楽天全体の70%の売上を上げているということらしいのです。

上位ランクの会員が大きく売り上げに貢献していることは想像に難くないのですが、実際ここまで大きな割合を占めているとは驚きでした。

楽天の戦略は上位ランク狙い

ダイヤモンド会員が登場した時にはその意図が分かりませんでしたが、そういう実態を踏まえるとダイヤモンド会員を作った理由はよく理解出来ます。

売上を伸ばすための客層を上位ランク(旧プラチナ以上)に照準を合わせたのだと思います。多数派よりも少数派に照準を合わせた方がはるかに効率が良いですからね。

この話を聞いた後、友人の不動産会社社長(成金気質w)とたまたま楽天の話題になりました。彼はダイヤモンド会員だそうです。クレジットカードは作れることが自体がステータスという考えもあり、様々なクレジットカードを所有しており、楽天カードも当然所有。そして楽天市場では個人の買い物はもちろん、会社の買い物、例えば業務用エアコンやら取引先へのお歳暮なんかも全部楽天で購入するそうで、年間数百万以上は余裕で購入するとのこと。

しかも私がプラチナ会員どまりという話を聞いて何やら優越感で嬉しそうな様子。

楽天側の狙い通りだとしたら、まんまと…というところですね。

楽天に学ぶポイント戦略

ECサイト構築のディレクションの現場や、コンサルティングの現場でもしばしば会員戦略の話題は上りますが、何となくの理由でポイント制度を利用しているショップさんが多数という印象も受けます。

しかし少数のショップで会員、ポイント戦略を積極的に実施して成功しているショップさんも幾つか見受けられます。その場合1つはやはり明確な条件下で会員ランクを分けて、サービスの優劣を明確化(上位会員秘密コンテンツや高率割引など)していますので、やはりそこはポイントの1つではないかと思います。

もちろんこれは楽天のやり方をそのまま適用してもうまく機能するとは限りません。やはりこれは各店舗の独自のやり方を徹底検証し、少しずつためていく経験値が大事であると考えます。

何となくで会員・ポイント制度を利用しているショップは、これを機会に見直してみてはいかがでしょうか。


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