米国時間6月11日にGoogleが「スマホ対応のダメなサイトの検索順位を下げる」と発表したようです。これはもちろんスマートフォンでの検索結果ですので、PCサイトの順位には影響は無い様子。
とは言え、経験上のお話になりますが、現在ではECサイト利用者の内、商材によって幅はあるのですが、多いところで40%のユーザーがスマートフォン経由での購入する場合もあります。
ECサイトのオーナーさんも気を付けたいところですね。
順位が下がってしまう可能性のあるポイント3つ
- スマホからPC版のサイトにアクセスした時に、飛ばされるスマホ用ページが単一
- スマホ上でちゃんと動作しない要素がある。代表例がFlash(iphone, iPadなどでは動きません!)
- スマホでのみエラーが発生するページがある
この3つに当てはまる場合、当のGoogleが順位を落とすと言ってますので即チェックしておきたいポイントです。
ちょっと補足をします。
1.スマホからPC版のサイトにアクセスした時に、飛ばされるスマホ用ページが単一
これ、具体的に言うと、スマホ上の検索結果でトップページ以外がヒットした場合に当てはまると思います。トップページがヒットしてトップページにそのまま入れば問題ないのですが、それ以外のページにスマホでアクセスしようとした際に、兎にも角にもスマホサイトのトップページに誘導するのがいけないようです。
Googleの考え方(想像)
Googleは、ユーザーが検索に使用したキーワードに最もマッチしたページを関連性が高く、価値の高い順に検索結果として表示しているのに、サイト運営社がそのページをスマホ用に最適化していないからといってとりあえずトップページに誘導するとはけしからん!ちゃんとユーザーの希望するコンテンツページを表示させなさい!
2.スマホ上でちゃんと動作しない要素がある。代表例がFlash(iphone, iPadなどでは動きません!)
これは分かりやすい。だって、一部しかFlash使ってないならまだしも、サイト全体がFlash(フルフラッシュ)で組まれている場合、iPhoneだと何も表示されません。
たまに見かけますが、一部でも問題アリなのが、最初にFlashでなんやかんやが流れて、最後に「ENTER」とかってサイトの中にやっと入れるヤツ。その中のサイトがしっかり作られている場合などは残念!当然ですが、iPhoneだと「ENTER」が表示されませんから、中に入る事も出来ないのです。
Googleの考え方(想像)
特定のディバイスでは見られないサイトなんてけしからん!全部、もしくは一部が見られない半端なサイトは上位に表示させる必要なし!
3.スマホでのみエラーが発生するページがある
具体的には、PC用では存在するけどスマホでは存在しないページにユーザーがアクセスした際「404ページ(エラーページ)」などを表示させるものです。Googleはスマホ用ページがあるならそちらにリダイレクト(飛ばす)ようにしなさいと指示しています。スマホ用ページが無い場合はどうすべきか?Googleは触れてないですので、察するにスマホ用を作りなさいか、PCページをそのまま表示されば問題ないと思います。
Googleの考え方(想像)
大体他のポイントの考え方と共通してると思うのですが、読めないページに飛ばすなんてけしからん!ってところですかね。
いずれにしても、これらは全てGoogle曰く「ユーザーのスムーズなサイト閲覧を阻害」すると考えているので、そういうページは上位に表示させるわけないでしょ?と言う事です。
なお、Googleはそもそも今流行のレスポンシブWEBデザインを推奨しています。ひょっとしたらGoogleがこのレスポンシブWEBデザインのサイトの方を優先して上位に表示させる…なんてこともあり得なくないとは想像しています。
レスポンシブWEBデザインをご存じないという方はこちらを参考に
なお、補足ですがGoogleがこれを推奨している理由として3つのポイントがありますのでこちらもチェックを
- 単一URLであること
- リダイレクトが不要
- 手間がかからない、またクロールしやすい
更にこれの補足
1.単一URLであること
レスポンシブではなく、スマートフォン最適化サイトというものを別途制作している場合、そのURLは当然別物になります。
例)
- PCサイト:http://ogre.mx
- スマホサイト:http://ogre.mx/smartphone
とこのように、トップページのURLだけでも2通りで来てしまうという訳です。
Googleが気に入らないと思っているポイント
インデックス(サイトの情報を取得して記録すること)が2倍の手間が掛かる。
それに加えて、サイト運営社側もアクセス解析をする際にトップページ2倍チェックしないといけないですよね?PCサイトはこれ、スマホサイトはこれで…と。URLが2倍になるから、分析もややこしいし正確な把握が出来ないからやめましょうとも言ってます。
2.リダイレクトが不要
リダイレクトというのはあるページにアクセスしたら、別のページに飛ばされるというヤツです。この場合、PCサイトのページにアクセス→スマホページに飛ばすっていう事が該当します。
Googleが気に入らないと思っているポイント
リダイレクトは一旦あるページを経由します。その飛ばし先など間違う可能性があったり、その時のサーバーやら回線の関係やらでリダイレクトがちゃんと働かないこともあったりします。だからそういうのはやめなさいと。
3.手間がかからない、またクロールしやすい
先にレスポンシブとは何かを知っていないと分からないと思いますが、レスポンシブってのはPC用とスマホ用にそれぞれ2種類のページを作るってのではないのです。1ページ内に書かれたHTMLとかで、見られるディバイス(PCやスマホ)を自動的に判別して、自動的にレイアウトを変えたり見え方を調整してくれるのです。
つまり、1つのページを更新したい場合、本当のそのページだけを1つ更新すればOKなわけで、ああこの後スマホも更新しなきゃ〜というのが不要ということです。
それで、当然ですが1点目の「単一URL」であるということですから、Google的にはクロール(サイト内を回遊して情報を収集すること)が簡単になるのです。